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プロ目線でリアルインプレ! – 池田祐樹の正直レビュー (Vol.4)

TOPEAK-ERGON RACING TEAM所属のプロ マウンテンアスリート、池田祐樹 選手による製品レビュー【プロ目線でリアルインプレ! – 池田祐樹の正直レビュー】Vol.4。
第4回はノーズパッドのないサングラス「AirFly(エアフライ)」の「AF-301BK」をレビューしていただきました!
AirFly 「AF-301BK」 レビュー
ノーズパッドなしのサングラス?!革新的デザインで最高のフィット感を実現。AirFly「AF-301BK」シリーズ

サングラスは、サイクリングにおいて視界の確保と目の保護に欠かせない必需品。しかも長時間、顔や頭に直接装着するからこそ、フィット感の快適さがパフォーマンスに直結します。
私がエアフライの存在を知ったのは、あるトレイルランニングレースの会場でのこと。その見た目にまず衝撃を受けました。
サングラスを支えるノーズパッドがない!?
「本当にこれでズレないのか?」「安定するのか?」正直、半信半疑でした。
更に「サイクリストにも最適です」という言葉に、『ロードバイクでは大丈夫でも、MTBの衝撃を支えるには心許なさそうだな・・・』というのが最初の印象。
これまで見たことのない常識を覆すその構造。そして世界3大メガネメーカーの聖地の一つ、鯖江市で製造され、特許を取っている日本人デザイナーによる設計とのこと。
顔の幅が広く、鼻が低めな私にとって、自分に合うサングラスを探すのは長年の課題でもあり、半ば諦めていた状態でもあったので、「試す価値はありそうだ」と徐々に期待感が湧いてきました。エアフライはついに課題を解消してくれる、運命の出会いとなるのか、果たして!?
結論から言うと、エアフライのサングラスは想像を超えるフィット感で、これまで感じていたストレスが一気に解消されました。

今では、エアフライ AF-301BKの快適な装着感と高性能なレンズに魅了され、日々のトレーニングからレース本番まで欠かせない存在となっています。
ですが!
実は使い始めた当初、他のサングラスに戻した時期があります。
それは、懸念していた「ズレ」が感じられたから。
それをエアフライさんに相談したところ、調整がキチンとできていなかったことが原因と判明。調整方法は決して難しい作業ではないのですが、「こんなに曲げていいんだ!」とか「こんな曲がり方もするんだ!」と、思っていた以上のサイドパッドとテンプルの可動域の広さを体感。調整後は、ジャストフィット!
世界で一つの、自分に最適なサングラスを手に入れました。
お気に入りポイント4選
1. ノーズパッドがないという革新性
鼻が低い私は、従来のサングラスだとノーズパッドがなかなか合わず、ズレたりレンズが頬に当たったりと不快感がありました。エアフライはそもそもノーズパッドがない構造なので、こうした悩みから解放されました。これは本当に革命的。
2. 抜群の調整幅とフィッティング性能
チタン芯入りのサイドパッドとステンレス芯入りのテンプルは自由に形を変えられ、自分の頭部や顔の形にしっかりフィットさせることができます。特にテンプルは、耳の後ろにフィットするようにきちんと固定すれば、激しいダウンヒルでもズレることなく、快適に装着できます。
3. 幅広なレンズ設計と優れた視界
AF-301BKの大ぶりなレンズは、顔幅の広い私にもピッタリ。フレームレス構造で視野も広く、レンズがわずかに湾曲しているため、まつ毛がレンズ内側に当たりにくい点も気に入っています。
4. ノーズパッドはシミの原因に!?女性にもおすすめ!
サングラスやメガネを外した時に、ノーズパッドが当たっていた部分が赤くなっていた経験はありませんか?長年蓄積されると、その跡はやがてシミになって消えなくなることがあるそうです。サイドパッドは一般的なノーズパッドのサイズに比べて大きい面積で支えるので負担が少なく、跡にもなりにくい。それでも気になるという方は、ヘッドバンドの上から装着してもOK。トレランをする妻も、これは嬉しい!と愛用しています。女性にはもちろん、男性にもシミ予防は嬉しいですよね!

レンズの使い分け:池田祐樹的チョイス
私は、シーンに応じて4種類のレンズを使い分けています。私の目の色素は濃く、比較的眩しさに強いので、明るめのレンズをメインにしています。

■ トレイルピンクミラー
晴れた日の定番。森の中の暗いトレイルから日差しの強い開けた林道まで、バランスよく対応できる万能型レンズです。特に、アメリカの高地で日差しが強く、コントラストの強い環境下でのレースが多い私にとって、視界の確保と疲労軽減に大きな効果を発揮しています。

■ 調光パープルゴールドミラー
ロードの練習など、日陰の少ないシーンに最適。光の強弱に応じてレンズの明暗が自動で変化するので、明るい場所でも眩しくなく、逆に室内や日陰でも視界が暗くなりすぎません。ただし、トレイルで明暗が急激に変わる状況では反応が追いつかないこともあるため、その際は別のレンズを選びます。

■ ナイトドライブイエロー
日本国内のトレイルライドに最適。木々が生い茂る薄暗いシチュエーションでも視界が明るく保たれ、曇りの日にも重宝しています。レンズの明るい色味が心にも作用するのか、暗い日でも気持ちが前向きになります。

■ クリアレンズ(メディカル用MD30)
ナイトライドや雨天時は、これ一択。超長距離レース中の夜間走行の際にも肉眼に近い自然な視界が得られ、安全性を高めてくれます。メディカル用だけあって、しっかりとした曇り止め加工が施されており、湿度の高い日でも視界が曇らず快適です。
→ 製品詳細はこちら

正直ポイント:使いこなすには“調整”と“慣れ”がカギ
先述の通り、エアフライの真価は、正しいフィッティングでこそ発揮されます。ノーズパッドがない分、サイドパッドとテンプルを自分の頭部にきちんとフィットさせることが非常に重要です。私も最初は時間をかけて調整しましたが、ベストポジションが決まれば、他にはない快適さが得られます。




装着方法の詳細は公式マニュアルをご覧ください。→ エアフライ装着マニュアル
最初に感じた違和感は、「鼻に何も乗っていない」感覚でした。ノーズパッド付きサングラスに慣れていると、この感覚に戸惑うかもしれません。私も一時は従来のサングラスに戻った時期がありましたが、最終的にはエアフライの快適さに軍配が上がり、今ではこれなしでは走れません。




製品情報について詳しくは、公式サイトをチェックしてください!
エアフライ AF-301BKは、フィット感と快適性、そしてレンズ性能のすべてにおいて、ホビーからプロユースにも応えるクオリティを備えた逸品です。
「顔の幅が広い」「鼻が低いから合うサングラスがない」と悩んでいる方、「サングラスのズレや圧迫感がストレスだ」「ノーズパッドのシミを防ぎたい」という方に、ぜひ一度試してほしいプロダクトです。
さらに詳しい情報は、公式サイトをご覧ください。
→ エアフライ公式製品ページ

池田祐樹
プロマウンテンアスリート
TOPEAK ERGON RACING TEAM USA 所属(MTB)
TEAM ALTRA所属(トレイルラン)
2011-2017年の7年間連続で、MTBマラソン世界選手権日本代表として参加。MTBの長距離、耐久レースの国内第一人者とされる。2019年からMTB競技のみならずトレイルランを本格的に始め、2種目のウルトラ競技(100マイルやステージレースなど)をトップレベルで戦う山の総合エンデュランスアスリート「マウンテンアスリート」の第一人者として活動中。
公式インスタグラムアカウント:https://www.instagram.com/yukiikeda/
公式ウェブサイト:https://yukiikeda.net/